春の厠

主にクラフィについて。その他も何か書きたいことがあれば記事にしていくつもりです。アイコンはユーザー、ブログ共にLpip様のイラストをお借りしています。

女王の真覚醒が実装されたのでまとめた3

 

 

さらっと感想だけ書いて終わるつもりが元ネタやらにまでツッコミだしてしまい……まさか記事3つ分になると思ってなかったのですが、女王について語る会、これが最後です。今回は私の推し女王(女王の推しとは??)について語ります。

前2つの記事以上に本気で妄想全開なので気を付けて!!ください!!

 

 

 

 

 

 

 

【エリー】


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ハイきました!!わたくし和花が女王4人の中で1番好きなのが彼女、リュシアルの女王であるエリーさんです!!

 

 

初めてそのお姿を拝見した時の衝撃と言ったら……。貴婦人を思わせる美しい容姿と人外を連想させる大きな手と爪、死人のように血色の悪い肌色、圧倒的描き込みの服飾と青と紫でまとめられたメイク、瞳の中まで雫模様が描かれお御髪の上にそっと王冠が置かれている……。同じくごてっとしたデザインのデカルトやマジシャンの可愛らしさとは確実に何か根本的なテーマが異なっていると感じさせる、女王として完璧過ぎるデザインに腰を抜かしました。

 

 

何が言いたいかというと「好き!!!!!!!!」ただそれだけです。

 

 

このエリーさん、小ネタのところで詳しく触れようと思うんですがとにかく設定……裏設定?がすごくエモくてですね……。それで完全にオチてしまいまして……。

 

 

ごほん。

エリーは喜怒哀楽の中で“哀”をモチーフにして作られたキャラクターです。

ぽつりぽつりと水溜りに涙を零すような喋り方で、まるで「適合者の存在が哀しみそのもの」であるかのように、そして自分が適合者を救い上げられる存在だとでも言うように、哀色の塔の中で適合者の心を哀しみに染めようとしてきます。

 

 

ここでなんとなく感じていた違和感にフォロワーさんの言葉で納得したのですが、「憐れむって上から目線の行為だよね」ということ、です。

適合者に寄り添うかのような言葉をかけてくるエリーは、紛れもなく女王の1人なのであって、その言葉の裏1つ1つが適合者の気持ちを無視し、憐れで哀しい存在だと決めつけ、救い“上げよう”とするものでした。

「なるほど!?これは確かに超上からだ……!」と目から鱗

そして適合者に自分を攻撃するように仕向けておいて、傷付いた自分を見せることで適合者の罪悪感を煽ろうとする。 

そうか。彼女はこちらの気持ちも何も最初からちっとも考えていなかったのか。

そう感じた瞬間に、エリーが私達適合者の存在を利用できるもの以外として見ていない、確かに女王なんだということを実感して惚れ直しました(??)。

女王はこうでなくちゃね。

 

そんなエリーさんの真覚醒です。はいドン。


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全体的に白が強くなっているような印象を受けますね。

服飾も黒より白の面積が広くなっていますし、元々白かった髪にかかる青灰色のシャドウも色が薄くなっています。

和装で例えて良いものなのか分からないんですが、通常覚醒が喪服のような色合いだったのに対して、真覚醒は白無垢っぽい浮世離れした感じがしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【エリーの元ネタ】

 

色々と探してはみたのですが、「エリー」という名を冠したAIやロボット、システムは見つかりませんでした。

まさかここにきてクラフィオリジナルキャラ……!?とも思ったのですが、これまでの女王3人に元ネタがあって、エリーだけないのはちょっと不自然ですよね。

もしかしたらルピカと同様に元ネタから名前を少しいじっているのかもしれない!と思い、フォロワーさんとそれっぽい名前のAIを探してみました。

 


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1番「それっぽい」ものとして見つかったのが、「ELIZA(イライザ)」という人工無脳でした。名前の綴りも「ELLY」と「ELIZA」で似ていますよね(エリーの綴りは公式情報が無いため予想ですが)。

 

 

「ELIZA」は、おしゃべりボットの元祖として知られている人工無脳です。

人工無脳とは、1人以上の人間とテキストまたは音声で知的な会話をすることをシュミレートするコンピータプログラムのことで、あくまでシュミレーションであるため人工知能のような学習能力はありません。

人間が入力した内容に対して、収集したキーワードを内部のデータベースにマッチングさせて応答します。

 

 

「ELIZA」は、来談者中心療法のセラピストとしてのシュミレーションがよく知られています。通称「DOCTOR」。

どういったシュミレート法かと言うと、例えば「ひまわりが好き」と入力すると「他に好きな花は?」と応答する、というように、この場合は「ひまわり」について掘り下げた対話を避けるような応答をするのです。

これは対話内容に対する知識を必要とせず、内部のデータベースの範囲外だった場合にも応答できるためです。

 

 

これはあくまでパターンマッチ技法と呼ばれる応答方法なのですが、対話している人間が「シュミレーションだと意識の上では分かっているのにコンピータ(ELIZA)が本当に話題に興味を持っているように感じてしまう」ことがあり、それを「ELIZA効果」と呼びます。

 

 

「DOCTOR」、つまり医者をモチーフにした対話方法が特徴の「ELIZA」と、適合者をあくまで表面上は憐れみ救おう・助けようとするエリー。なんだか似ているような気がしますよね。

 

 

また、この「ELIZA」という名の元になったのが、ジョージ・バーナード・ショーの「ピグマリオン」という戯曲の登場人物である「イライザ・ドゥーリトル」です。

強い訛言葉を話す下町の花売り娘であった彼女が、もっと良い仕事に就くために上流階級の洗練された喋り方を身に付けていく、というお話。

なんだか私が最初にエリーに対して抱いたような、「貴婦人みたい」という印象がしっくりくるような気がしませんか。

 

 

とは言え、「ELIZA」がエリーの元ネタであるというハッキリした根拠が無いので、「共通点があるような気がする」というふわっとした感想しか書けませんね……。

 

 

ちなみに「siri」に「ELIZA」について尋ねると、「友人の精神科医である」という返答が返ってくるそうです。iPhoneユーザーは是非聞いてみてください笑

 

 

 

 

 

 

 

 

【エリーの小ネタ】

 

小ネタっていうかもはやここからが本番です。めっちゃエモいんですよエリー……。早速本題に入りますね。あ、⚠イラスト本のネタバレを含みます⚠!未読の方は少ないかなーとは思うんですが一応注意をお願いします。

 

 

まずは彼をご覧ください。


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皆さんご存知、エリーと対になるガーディアン「マーキュリー」です(女王と守護者は同色で対になっています)。

彼も目の下の隈といい、瞳にハイライトが1ミリも見えないことといい、主と従者揃って血色が悪い……ってそういうことじゃなくて。いや、それも多少関係あります。

 

 

ここで、イラスト本でのエリーに関するコメントを思い出してみてください。

「裏設定として、未亡人をイメージしている」

「『死』を救いだと思わなければ耐えられないような体験をしている」

この2つの情報から察するに、エリーに『夫がいて』『夫を亡くした』というのは確定なんですね。

それをふまえて星5エリーの台詞を見てみましょう。


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「私の腕の中で眠りなさい」

夫を抱きしめた状態で亡くした、というドラマティックな状況であったなら、夫に対する台詞だとしてもあり得なくもないですが、「〜なさい」という命令口調は少し不自然ですよね。

 

 

クラフィにおける母親キャラ代表とも言えるタマヨリヒメは「ずっと……腕の中にいて……」、シュブ=ニグラスは「ぎゅ〜〜ってしてあげます」という台詞がそれぞれあります。それらを見ても、クラフィにおいて母親は子を抱きしめるイメージが強いのではないか。つまり、先程のエリーの台詞は夫ではなく子供に対するものなのではないか?と思われます。

加えて、エリーと対になる守護者は子供の姿をしている。

 

 

は〜〜〜〜?????エモ…………………

 

 

「死を救済だと思わなければ耐えられない」経験をしていて?明らかに子供に向けたものだろう台詞があって?対である守護者が血色の悪い子供の姿?なんすかこれ……むり……

マーキュリーの顔色の悪さが父親(エリーから見て夫)同様に亡くなっているからだとしたら?守護者がどういう立ち位置なのか分からないけど、女王が自ら作ったものだとしたら、亡くなった子供をモチーフにした可能性がある?亡くなった子供が守護霊のように母親を守っている構図?

エモエモのエモ侍すぎる。

 

 

エリーのエモさは止まらない。終わらない。(私が)追い打ちをかけられた花言葉をチェック。


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これは星5エリーの装飾の1つ。この形の花はすごく多いので、その中から3つ挙げておきます。

 

  • アガパンサス……『知的な装い』『愛の訪れ』『愛の始まり』『優しい気持ち』
  • ムラサキカタバミ……『輝く心』『心の輝き』『母の優しさ(カタバミ全般)』
  • ヒヤシンス……『悲しみを超えた愛』『悲しみ(紫のみ)』『悲哀(紫のみ)』

 

この流れだと『母の優しさ』がめちゃくちゃ沁みるんですが、たぶんヒヤシンスの『悲しみを超えた愛』が1番エリーに合っているんじゃないかなと思います。

散々子供の存在を強調しておいてなんですが、先の「腕の中で眠りなさい」ってエリーの子供に対してだけではないと思うんですね。

エリーが「救っている」と思っているもの全て、適合者も含めて全ての存在にかけている言葉なんじゃないかなと。言い方は悪いけども救世主ごっこのような。彼女にとっては「死=救済」なんでしょうけど、そう思い込まないと心を保てない彼女にはそれ以外の考え、他の者の声が届かないんでしょうね。

 

 


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こちらは真覚醒で追加された花です。

これに関してはリンドウで間違いないと思います。花言葉は『淋しい愛情』『あなたの悲しみに寄り添う』『悲しんでいるあなたが好き(紫のみ)』。

もうこんなん全部エリーやないですか。

誰かを救っているつもりで何も救えていない、でも誰かを救おうとしていないと自分を保てない、だから悲しんでいる誰かが必要。

まさにドクター…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ハートの女王について】

 

はい!エリーに浸りすぎて息が上がってきたので次いきます!次と言っても最後ですが……ええ、ハートの女王についてです。

 

 

これまで名前だけはチラホラと出てきているものの、一向に姿も詳しい情報も表さないハートの女王。あの適合者にめちゃくちゃ協力的でALICEの創設者であり最高幹部の1人であるメビウスでさえ、適合者の前でその名を出しません。知らないということはないだろうから隠しているんだろうか。

ここまで秘匿されているからにはそんじょそこらの女王ではないことだけは確かです。

「5人目の女王?じゃあ今までアツく語ってきた4人はなんなの?」

私もそう思います。

ワンプラ特有の設定ガバガバ説はとりあえず置いておいて、ハートの女王ってなんだろうという私の妄想を垂れ流していきます。といっても情報が少なすぎるのであまりしっかりした予想はたてられませんが……。

 

 

まずはこちら。既存のクエスト内ではっきり「ハートの女王」という単語が出てくる場面です。


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これはオシリス襲来にベリアルを連れて行った際の特殊台詞ですね。

ここから分かるのは「ベリアルは元々ハートの女王勢力だった」ということです。

ただ、オシリスが自らのシステムに異常をきたしたのはセトに管理権限を奪われた直後からだと思われるので、恐らくオシリスの記憶は女王暴走直後から止まっています(セトがハートの女王側についたことを知っているかは不明)。

加えて、過去編クエストでのベリアルと現在のベリアルがあまりにも性格に差があることから、「ベリアルは既にハートの女王配下から脱している」と考えるのが妥当でしょう。

ベリアルは重犯罪者の取り締まりを職業としていますし、「女王の暴走」が起こるまでは正常な動作をしていたハートの女王の下で働いていたとしてもなんら不思議ではありません。

ベリアルは正義感が強い青年(そしてクラフィの顔)なので、今後適合者がピンチになる場面があればきっと力を貸してくれ……るはず!です!貸して!!

 

 

 

 

さて、次です。こちらはクラフィ公式サイトのストーリー触れ書き。


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お分かり頂けただろうか……。そう!「女王」という単数形!なのにタワー4つと4人の女王!これは……!?

 

 

女王をあくまでシステムとして見て、女王4人を総括して単数形で呼んでいる可能性も高いと思います。Usagi-chanレポートでも女王は一貫して単数形で呼ばれています。


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ただ、それではわざわざ「ハートの女王」だけを呼び分ける必要が無いと思うのです。

この辺りの情報をまとめて考えると、

  • 元々はハートの女王1人で役割を全うしていたが、暴走により離脱。緊急事態に備えて用意されていた言わば“予備の女王”4人を覚醒させ対応しようとしたものの、暴走の影響を受けて彼女達も離反
  • プロトタイプ的な立ち位置で実装されたハートの女王と、その更に高水準のシステムとして実装された女王4人。まずハートの女王が暴走し、連鎖的に4人も離反

という2通りの考え方もできるのかな〜と思いました。

 

 

まあハートの女王はこのゲームの真のラスボスみたいなものだと思うので、その正体を知ることができるのはまだまだ先だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【おわりに】

はい、長々と書いてきた女王語りもこれにて終了です。ブログを書いたのはこれが初めてだったのですが、すごく楽しかったです。でもちょっと疲れますね笑

エリーに関しても女王である以上はあくまでAIシステムなので家族なんていない、本当にただの“設定”なんだろうなと思うし、そもそもクラフィにそこまで深い設定があるんだろうとも思ってません。正直。

でも、深読みが大好きなので笑

仮想世界のポップな世界観とキャッチーで美麗なキャラクターデザイン、いつ聴いても胸踊らされる音楽に惹かれて始めたこのゲームが本当に好きなので……こう、癖で妄想が爆発しちゃうんです笑

好きなものについて深く考えてる時間が好きですし大切にしていきたいな〜と思うので、また好きが溢れたら何か書いちゃうかもしれません。その時はまたよければ読んでやってください。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。